40代になって…、いや、ちょっとニュアンスが違う。
職業、年齢、性別を超えて大人になって友達が出来る豊かさというものを実感する。
自分を変えたいならば他者との“つながり”から新たな刺激を受けることが一番で
人間は、他者との…“社会とのつながり”によって生きるものだと思います。
そんな友達と下関市の魅力をレポートするためロケハンに出かけました。
古くは赤間ヶ関と呼ばれ九州と本州とを繋ぐ交通の要として栄えてきた唐戸地区。
旧下関英国領事館は交番として使用されていた歴史。
ウィリアム・コーアン設計の建物は随所にアールヌーボ調のモールディングが施されており
イギリス積レンガのその建物は要所にBRG(ブリティッシュレーシンググリーン)カラーが彩られています。
山田守設計の旧逓信省の建物である田中絹代ぶんか館。
老朽化による解体を市民運動により保存・活用されたその建物は
ファサードに見えるパラボラアーチとフルーティングの意匠美にロマンを感じます。
続いて山口銀行旧本店。
先の大戦を経たその建物の山手側には戦災を免れた傷跡があり
日本銀行と地銀が相対した地下金庫室は建築アーカイブとして今だ残っています。
下関南部町郵便局。
現役郵便局として最古建物として運営するその姿はアーチ状のペディメントが秀逸です。
そして、ル・コルビュジェが提唱し実践した屋上庭園より先に生まれた旧秋田商会。
長年設計者不詳となっていたが昨年棟札が発見されたその建物は築100年を経過し
私が今まで見た近代建築の中で全てが秀でている愛すべき建築である。
と、10時からスタートした近代建築群を駆け足で写真と動画撮影し
昼食は唐戸市場へ。
コロナ禍でマスクを纏ったフグ(下関では験を担いで“ふく”と呼ぶ)を横目に見ながら
みっつ密の馬関街。
トングを持って鮨を選ぶことがルーティンであった1年前を懐古し
まぐろ問屋の仁井田商店さんが営まれる“まぐろとかめ”にて海鮮丼を舌鼓。
次回へ続くの巻。