2018.02.11

日々、建築と向き合っていると
演出性について考えされられることが多々あります。

 

例えば、日本庭園に見る飛石(とびいし)。

自然のものである石はデコボコしていて
庭も平らなようでデコボコしています。

 

その飛石の上を歩くと、歩くたびに視線が上下左右へと揺れます。

目で見た景色が脳へと単に入力されるのではなく
揺れ動く景色(シークエンス)として見えることで抒情的に。
そして視覚への刺激として感じることができます。

 

少し気分転換に散歩をしていると、灯篭がありました。

灯篭。

灯篭の主たる用途は火を灯し、行燈のように明り照らすもの。
神聖なるものを導く装置。
様々なものが考えられます。

 

ここでは借景としての装置。フレーミングとしての用途がありました。

 

他の例はまだまだあって日本庭園にある「添水(そうず)」があります。

一端をナナメに切断した竹筒に少しずつ水が注がれて、満杯になると重みで水が流れ出て その反動で竹筒が石にバウンドして「コーン」と音が鳴る。

 

日本庭園の静寂の中で鳴るこの「コーン」という音。
音がしていないところに、わざわざ音が鳴ることで
静寂という価値を引き出しています。

 

新しい視点から物事をとらえる。

視点を変える。

捉え方を変える。

切り口を変える。

 

全ては、新しい価値を見出す。

 

見ようとすれば見えてくる。
人生も建築も同様です。

 

下関市で眼科クリニックが今月、開院を迎えることになりました。




視力検査に用いる「ランドルト環」。

 

見ようとすれば見えてくる…。

 

建築もデザインもおもしろい☆

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