部分と全体。
聞きなれたこの言葉。
企業では社員があり会社となる。
建築では詳細図(部分)が集合したものが建築(全体)を形成します。
God is in the details/神は細部に宿る
と云ったドイツの建築家ミース・ファンデル・ローエ。
全体としてカタチをなしていても、ディテール/細部 に魂がこもってなければ
それは建築とは呼ばないただのハコであると考えます。
日々、建築と向き合うなかで建築と社会とのリレーションシップについて
考えさせられることが多々あります。
業界の情報誌や書籍、メディアや対話でのラーニングも重要ですが、
それ以外の勉強にも視野を広げてみようと発起し、初めて参加したのがこの
グローバル・経営者フォーラムin九州です。
1月23日・24日・25日の3日間。朝から夜までビッチリ詰まったスケジュールのフォーラム。
随分久しぶりに訪れたグランドハイアット福岡。
こんなことでもない限りキャナルのライトアップは見ないな~と
ゼロ距離のカップルを尻目に「勉強とは孤独だ…」と一人たたずむ私。
基調講演をベースとし、分科会を個人でセレクトできる内容です。
経済評論家の上念 司氏の講演に耳を傾け、アライアンスフォーラム財団の原 丈人氏の 公益資本主義に「うん。うん。うん。」と頷き、早速著作の書籍をAmazonでポチリ。
最終日の3日目は、一番楽しみにしていた渋沢栄一の「論語と算盤」を渋沢健氏が語る講演です。
ラストはアントレプレナーセンター代表の福島正伸氏の講演会。
とにかく話が面白い。人の心をグッと掴む話術。
失敗したことや過ちを「チャーンス!」と考えるその手法に
すっかり信者となりました。
ハイアットから見たハートマーク。
これもチャンスを掴んだ私へのプレゼントなのか?
「最終学歴」で判断する社会から「最終学習歴」で判断する社会へ。
人生は日々勉強。
今日という日から、より良い明日へ。
建築は夢を想像し、具現化するものです。
今、不満を抱え住み営んでいる住宅から、より良い住宅の創造。
今、不満を抱え訪れ使用している環境から、より良き建築の創造。
夢を語ることろに夢は開花します。
来年のフォーラムを楽しみに、今からまた勉強です。