2018.01.28

突然、目の前に黒塗りの車が止まる。
降りてきたのは整えられた髭を蓄えた初老の男性。
「坊ちゃん。探しましたよ…。」
おぉー。いきなり大富豪!

これ。昔、Tさんが言っていた、とある夢に見るワンシーン。

 

変わって、2006年に公開されたロバート・デニーロ監督の
「グット・シェパード」
突然現れたCIAの人材スカウト。

 

日本的に言うところの、冬の青空にまったりしながら見学会の準備を
している矢先、CIAが訪れて「あなたが選ばれました」と告げられる。

 

…そんなことを考えながら昨日「下関市体育館見学会」を開催しました。

 

 

開催の1時間前に集合し、いそいそと。えんやこらと準備です。

事務所から持ってきたプロジェクターをあたふたと設置。

そして始まりました見学会。

主催の鈴木さんが建築家 坪井氏の系譜と下関市体育館の歴史を熱く語ります。

 

マイクを受け取り、私も少し…と説明すると気が付けば30分。

 

約50名の参加者と見学を行いました。

 

「ここでピンクレディーのコンサートがあったんだよ」 とか
「ドリフの公開生放送があった」  とか
「全日プロレスがあってジャイアント馬場を観た」 など。

 

「小さいころの記憶で、なかなか変わった体育館だと思ってたけど
そんな巨匠の建築家の作品だとは、見学会に参加して嬉しく思った」 などなど。

 

昭和38年。体育館の建設にあたり下関市よりあった設計要望。
「文献にもない新しい構造方式をとること」
@既存の体育館(文献も含めて)にない新構造であること

 

何度もスタディを繰り返し、ダイナミックな建築を具現化した建築家 坪井氏。

 

当時は正に構造的要求と機能的要求をみごとに表現したドラスティクな建築でした。

 

簡潔にまとめた(私なりに)リーフレットを参加者にお渡ししました。
【おもて】

【うら】

 

NHKや山口新聞を始め、メディアの方々が取材依頼をいただいたのですが、諸事情でお断りをすることに至った経緯。
ですが、見学会を開催でき、また様々なご意見や感想をいただけたことが実りある盛会となりました。

 

 

開催にあたり、ご協力いただきました山口大学の牛島先生。
日本建築学会のHさん。リーフレットのデザインをしてくださったHさん。
そして、ご参加くださいました皆様に熱く御礼を申し上げます。

 

ありがとうございました☆

 

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