おもやいのこころ

“ 青春とは、人生のある時期ではなく心の持ち方を言う ”
byサミュエル・ウルマン

10月の末日。
人生初となる石川県金沢市を訪れました。

私の命題とする「 ホンモノを診ること 」
予てから触れてみたいと熱望していた21世紀の国内建築を代表する双頭の一つである金沢21世紀美術館。
建築家というコトバは知らなくても、云わずと知れたSANAAというユニット名。

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外壁がすべてガラス。内部空間と外部空間が豊かに繋がる。

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内部のアチラコチラに挿入された中庭。
垂直庭園が重力に反して力強く生き生きと生い茂る。

続いて、少し足を延ばして訪れた建築家 谷口吉生が設計した鈴木大拙館。

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谷口建築の粋を極める水盤。
sceneとsceneを繋ぐ手法は他の建築家より群を抜いて秀逸。

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私の心をくすぐる格子戸。
陰影礼賛って感じです☆

モダニズムの建築家 谷口吉郎 を父に持つサラブレッドの吉生氏は学生の頃からの憧れ。
東京上野の法隆寺宝物殿。初めて訪れた時の感動は今も心が躍動します。

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しかし残念だったのがファサード。
東山魁夷せとうち美術館のデザイン踏襲。

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最近、何かとスタイルという風習が流行ってるようだけれども、
デザインの使い廻しとしか受け取れないものが溢れかえっているような気がします。
建築だけは、その土地、その環境、その地域社会に帰するバナキュラーなものなので
「これが俺のスタイル」という押し付けだけは良くない。
そもそもスタイルの使い方を間違っている。。。

最後に、当日500円乗り放題の周遊バスに見た傘立て。

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金沢は1年のうち80%が雨か曇りかという日本海側特有の気候。
「 カサをご利用の方は、ご自由にお使いください 」
「 次の機会にお返し願います 」
心の中が澄み切ったように晴れ渡る。

雨に降られても、風に吹かれても。
心の持ちようでいか様にもなる。

Calender

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