内なる声

とある映画雑誌が若者に「なぜ映画館に行かないのか」と問うたところ
「おもしろいかおもしろくないかわからないものにお金を出したくない」という答えが返ってきたという話。

費やした時と代金に相応するものをトントン以上に回収したいと考える現代。
インナーボイスをはっきりと声に出す風潮。 なんだかな~。
グルメ雑誌なんぞでリサーチせずに、ひなびたラーメン屋の暖簾をくぐる勇気ってないものかね。
仕事を依頼するときは忙しい人に頼むのは必然の事由だけれども、老舗には老舗の味があるってゆーか…。

では本質とは何なのか。
流行った文句をなぞってみればプライスレスとは何なのかにちょこちょこ思いを巡らします。

あまり親しい方ではありませんがSNS上での友人の方。
このお方、ご家族の事や昼食のこと。はたまた心境などを毎日投稿されています。
なかでも心を打つのが、早朝のウォーキングにゴミ袋を持参して健康を清掃活動を両立していることです。

今週も“イイね”を押しながら、ふと先月のバックナンバーにて上甲 晃氏と岩井 虔氏の対談を思い出しました。

仕事って、例えば自分のノルマ達成のための熱心さは「頑張っているね」とは言われても
立派とは言われません。
雨の日にいくらウォーキングをしてても、ただ「熱心な人」とは思われるだけであって、
しかし、その人がゴミを拾いながらウォーキングをしていたら“立派な人”と言われるわけですね。
人間は公心を持った時に初めて立派な人と言われます。
 

と、そんな内容のお話し。

仕事で言えば、会社のために自分の金儲けのために力闘向上するのではなく、
お客様のために、社会のために力闘向上する。
これが松下幸之助の根底にある奉仕の念。。。

以前、Tさんが言いってたことを思い出した。
「何かにぶち当たったときにだね。それを取ることがお客さんのためなのか、
自分のためなのかという状況になったときはだね、迷いなくお客さんのためになる方を選ばんといかんよ。」

結構な大人になってからの社会学の勉強。
E・フロムもリースマンも読んだけれどなかなか頭に入ってこないそんな私には
オススメされた 宮台 真司の“14歳からの社会学”が一番スッと入りました。

いつか私の子供が14歳になったならば。
その時、そうっと机に置いてあげようと思ったそんな一冊でした。

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