客観力

ドラえもんは地面から足が2mm浮いているという設定。
アンパンマンは顔を挿げ替えることが出来るという設定。
この設定というものが最近、実にツボにハマる。

建築設計という実務も設定の上に成り立っているんですよね。
この敷地に…という設定。この環境に…という設定。
設定から構成するストーリー。
こんな環境の土地に家族が暮らし、生活を育むというストーリー。

出会うクライアント毎にそれぞれのストーリーが生まれるのです。

今、私がどこにいてどこに向かおうとしているのかというストーリー。
カーナビにようにデジタルで物事を捉えるのではなく、俯瞰で捉えて考えてみる。

例えばこんなこと。
ジャーナリストは皆既日食を見ている人々のなかで、1人だけその見ている人を見ているという
ジャーナリスティクが介在しており、山田太一のドラマ視点はいつもジャーナリスティクだなと感じること。

この客観的にモノを見るという視点。

心が温暖なとき。寒冷なとき。大変なときに“今、私はこんな状況に立たされている”と客観的に見ると
むしろ心がワクワクしてくるんですね。
客観的に…。 これが実におもしろい。

築50年の古民家をリノベーションして現代のライフスタイルに即した建築へと甦らせるプロジェクト。
50年には50年の歴史があり、思い出がある。記憶を継承していく仕組みが要求されるんですよね。

紐を解いていくうちにガンガン壁にぶち当たるので、住宅医という“ 住宅の医師 ”の勉強会に参加しました。

やってきたことは間違いなく、これから取り組もうとすることが間違いないと客観的に実感した時間。

“ となりのトトロ ”のサツキとメイの家は今後建てられなくなるだろうけれど
私は私でしっかりと歩んで行こうじゃないか。

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