2020年。
早いもので1月も18日。
改めまして、明けましておめでとうございます。
建築に携われることの感謝の気持ちを忘れずに
どちらが得かより、どちらが人を幸せにするか胸に刻み
遅ればせながら今年も宜しくお願いいたします。
「心はいつもアヴァンギャルド」と言った前衛美術家でもあり作家でもあり、
また路上観察学会(トマソンや看板、マンホール、建築などなど)を創設した赤瀬川原平氏が 最後の晩餐ならぬ、
最後のお菓子については譲れない一線があったそうで
それは「おまんじゅう」はコシアンではなくて粒アンというコダワリ。
はて、これを建築に置き換えた場合、私は何を見てから死にたいか。
自然が生み出した風景かそれとも名建築を所望するのかと考え、暇を見つけては
ホンモノのケンチクを見て廻るのが趣味でもあり娯楽でもある。
普段は現代建築(一般概論で言うところの近年の建築作品)に触れるのだけれど
年末年始などの長期休暇は足を延ばして古建築(ふる~い建築)や近代建築(江戸時代後期から戦後まもないくらい)に 触れたいと考え、年末年始は東北の旅に出かけました。
山形県から秋田県。秋田県から岩手県へ。
岩手県は平泉。中尊寺金色堂に行ってきました。
平安時代後期の1124年に建立された国宝。
その金色堂はこの覆堂内にあります。 @写真撮影不可
俗に言うところの覆い堂(おおいどう)です。
@建築や仏像、芸術品を雨風から守るための建物
この覆い堂は1963年に鉄筋コンクリート造に建築。
それより以前の覆い堂は移築され重要文化財指定となっています。
現在のRC造より木造の特性を生かした小屋組み等の構造が荘厳な意匠美である。
古建築の美に触れた次は自然の美へ。
ところ変わって宮城県松島へ。
松尾芭蕉を旅に駆り立てた自然の恩恵を遊覧船にて体感。
遊覧船の乗客全て、船内で暖を取りながら眺めているけれど
心の琴線に触れるためにキンキンに冷えた海風を感じて遊覧。
午年には必見の「馬に見える島」 @び。微妙。。。
ひとり船外で寂しくなってきたので「誰もが一度は訪れてみたいあこがれの地なんだぞ!」と
家族を連れ出すと、ブーイングの嵐はほどほどにそれわそれで楽しそうであったのだ☆
伊達政宗の菩提寺として知られる奥州随一の古刹。国宝「瑞巖寺」へ。
政宗と言えば右目に眼帯を付けているがこれは幼少に天然痘を患い失明してしまった からというのは有名は話ではあるが、本人はこれを気にして肖像画は全て健眼に描かれている。
ちなみに海賊の旗に髑髏が描かれ、船長は眼帯をして威圧をしているが
この眼帯は真っ暗な船内に入った時のために着装していたという合理的な逸話がある。
そしてこの瑞巌寺。なんと元旦は16時までの参拝時間で閉門。
何たるしあ。。。
とはいえ鰻塚が見れたので良しとしよう。
人知れず誰よりも努力して
出来たときには他人のおかげと感謝する。
そんなことに思いを馳せて、つづく。。。