2019.12.26

過ぎゆく時代と変わりゆく社会と、どのように向き合うべきなのか。

近年、モダニズム建築の存続が全国的に危惧されています。
解体の危機に直面する都城市民館(1966年/菊竹清訓 設計)や香川県立体育館(1964年/丹下健三 設計)
保存活用となり生まれ変わった鎌倉文華館ミュージアム〔神奈川県立近代美術館(1951年/坂倉準三 設計)〕

 

山口県下関市に於いては下関市庁舎(前川國男事務所田中誠ほか 設計)や、火の山展望台(菊竹清訓 設計)の
名作が解体され、今は下関市立体育館(坪井善勝 設計)が存続の危機に直面しています。

 

この下関市立体育館を設計した構造家/建築家 坪井善勝氏は東京大学教授でもあり、建築家 丹下健三氏と協働して 国立代々木競技場や、東京カテドラル聖マリア大聖堂などの傑作を世に生み出しました。

 

日本の建築文化的名作でもあり、世界的名作建築の下関市立体育館が、今まさに解体に危機となったことに 危機感を抱き、今年1月の見学会に続く第2段イベントとして 「未来に残すべき建築 ~モダニズム建築継承のために~ 」と題して講演会とシンポジウムを開催しました。

主催 一般社団法人日本建築学会中国支部
協力 一般社団法人山口県建築士会・NPO法人まちのよそおいネットワーク
山口近代建築研究会
後援 公益社団法人日本建築家協会中国支部
一般社団法人山口県建築士事務会

 

まずは基調講演。
建築家 竹山聖氏(アモルフ主宰/京都大学建築学教授)が「愛される建築」をテーマに 下関市立体育館について具体的な活用法を提案されました。

 

続いてシンポジウム。
パネラーとして私と建築家 平野祐一氏(香川県在住)、岡松道雄氏(山口大学感性デザイン工学科教授)が それぞれの考えを報告しました。

約100名の参加者からの質疑応答。
近代建築の保存について意見を交わした実りある良き時間。

 

講演会&しんシンポジウム終了後の親睦会。
京都府と香川県。遠方から下関に来られたおもてなしと言えば「ふぐ」。

とらふぐの刺身にひれ酒などなど。


私自身、久しぶりのフグ料理に舌鼓を打ちながら有意義な時間。

みんな満面の笑みがあふれる写真☆

 

 

遠方からの長旅と講演の疲れで1次会でお開きかな?と思いきや
「2次会に行くぞー!」と意気揚々と夜の街へ。

 

ほんとに楽しそうに選曲し ♪

そして仲良く歌う ♪

 

日が変わり、疲労感と充実感。下関体育館の今後の展望について色々と感じることがたくさん。

 

毎日新聞さんと中建日報さんが記事にしてくれました☆

これが終わりでなく、これからが始まり。。。

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