2018.07.21

「一人称」、「二人称」、「三人称」に分けて考える。

 

「一人称」は自分のこと。
「二人称」は家族を含めた知り合いのこと。
「三人称」は赤の他人。

 

日々の生活は自分のこと「一人称」と
家族や会社、クライアントまでの「二人称」まで。

 

建築とは「二人称」を超えた「三人称」。
建築そのものが影響を及ぼす社会との関係性や自然環境、
発信する側のホスピタリティと、受け取る側とのリレーションシップが
主体の概念だと考えます。

 

建築を設計するというこは「三人称」を考え、「二人称」の要望を叶え
そして「一人称」としての自分に問う。そんなことをいつも考えます。

 

設計実務をするための資格。
建築をやる人間は、設計をする人間は「正善性」の上で成り立っていると思うので 資格なんてものは必要ないもんだと考えますが
平成17年を境に地に落ちた建築業界。

 

構造計算書の偽装に端を発し、ハウスメーカーの一級建築士偽装や
支持地盤への杭未達問題。建材メーカーの大臣認定偽装問題。
昨今は認定工法の現場施工偽装等々。
はたまた二級建築士が一級建築士を語って設計を進める。

 

業を煮やした国が始めた建築士定期講習制度。
3年に一度のこの講習会に行ってきました。

9時55分から17時30分の終了考査まで、なんとも重たい時間です。

 

真っ黒に染まった豪雨の空がお昼休憩には変わって、少し気分は上々。

終わり60分の講習テキスト参照可能な終了考査。

 

たぶん寝ていて聞いてもなかったであろう年配の方の
「全くわからん。」のひとりごと。

 

木造建築士と二級建築士。一級建築士が同じ内容の講習で
講習の時間に読書をしてようが寝てようがテキストを見てよい
終了考査(試験)にこそ大きな問題があるのではないかと思う。

 

運転免許の更新のように「優良建築士」は更新のみの手続きで
「違反建築士」は違反者講習制度にできないものか。

 

資格にヒエラルキーを設けるのであれば講習にも設けるべき。
そもそも形式的なだけの講習に一体なんの意味があるのであろうか。

 

梅雨のジメジメとした空気と一日拘束された講習に
少し苛立ってしまった時間。

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