2019.05.07

平成が終わりを告げる4月末。
新元号が令和へと変わる5月。

 

ルーティンとなった建築探訪に行ってきました。

 

飛行機は最後部座席。3月に東京へ行ったばかりなのに気分は上々。

 

まずはメタボリズム建築の代表作のひとつ。中銀カプセルタワーです。

 

首都高からの遠景を観て「おぉー」っと唸ったばかりなのに
エントランスのサインは カフセルタワーヒル に爆笑。

 

設計者は黒川紀章氏。
この中銀カプセルタワービルは初期の代表作です。

 

でわ、そもそもメタボリズム建築って何なのか。

メタボリズムとは「新陳代謝」の意味で生物が古い細胞から新しい細胞へと
入れ替わるように(福岡伸一氏曰く、動的平衡の意)建築も環境に適応する生き物のように 次々と姿を変えながら増殖するイメージと広義で云われています。

 

そしてビルの名前にもなっているカプセル。
一つひとつが取り外し可能で、新しいカプセルに交換することが意図されていました。
カプセルが「新陳代謝」することで古く新しい状態を保つことが考えたれたのです。

 

しかし設計意図とは異なり、実際にカプセルが交換されることはなく
老朽化したビル自体の取り壊し計画もあった歴史。

それが数年前、突如1千数百万で売りに出され
誕生日とお年玉を一生いらないから誰かお願いっ! と思ったこともありました。

 

 

 

続いて静岡新聞・静岡放送東京支社です。

設計者は丹下健三氏。
山梨文化会館で実現した「立体格子システム」を最小単位で実現したビルです。

 

1本の幹となるシリンダーの「」コミュニケーション・シャフト」に
葉となる諸室がレイアウトされています。

 

ディテールもさることながらアルミキャストパネルの外装材なからなる
ヒューマンスケールのファサードが新橋のランドマークとなっています。

 

ここから100年に一度の再開発と云われる隈研吾とSANAAの
渋谷の再開発へ。
2003年に改修したファサード改修を今一度再確認。

建築と広告。そして映像がシームレスに融合し、ストリームとなる街。
その中心となる駅舎のファサードに、流体性と透明性を寄与しようと試みた計画。

不透明な外壁を取り払い、雲を転写したガラスのリフレクションが曖昧な境界を造りだし 現実と非現実。物質と非物質の間を垣間見れます。

 

渋谷ヒカリエで少し早めの昼食を食べ、午後からの鋭気を養うのでありました。

 

@癒しのハチ公

その2へと続く。。。

Calender

2019年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
PAGE TOP