タッタッタッタッ。
足が速くなった夜の帳に今日も私の足音が響きます。
景色を伺うことができる夕暮れと外灯の明かりが頼りにしか見ることのできない景色。
光と影。 表と裏。
ちょっと前までは駅前にも表通りと裏通りがあって、住まいにも表と裏がありました。
表通りは賑わいのあるアーケード。裏通りは大人の街。
表の玄関は日なた。裏の出入口は勝手口。
小屋裏と裏庭。 縁の下。 裏側と裏恥ずかしさ。
昼間の裏は月明かりの夜。
夜は光が素敵です。
そんなとある夜。
水上公園と福博であい橋に光り輝く遊覧船。
いつかの夢〝河庄〟
コンクリートと木の二種類のルーバーで覆われたその建築。
50年以上、変わらないファサードに〝いつか〟を胸に刻みます。