流れをつかむ

最近よく耳にする派閥という言葉。
いやカテゴリー。

政治会派や出身校の学閥、芸術に至るまで様々です。
そして、当然のごとく建築にも存在します。

 

〝 赤派 〟と呼ばれるル・コルビュジェを祖とする物の実在性を求めるもの。
〝 白派 〟と呼ばれるミース・ファンデル・ローエを祖とする抽象性を求めるもの。

 

赤派として代表に挙げられるのが磯崎 新、石山 修、などなど…。
白派としては槇 文彦、谷口 吉生、原 広司、などなど…。

 

建築家の作品と対峙するとき、建物の良し悪し以前に大きな流れを掴みながら
見ることを常に心がけています。

 

山口県岩国市に在る日本酒メーカーの直販所を隈 研吾が設計したとの声を聞き
内覧会&講演会に足を運びました。

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のどかな里山に囲まれた風景。
突如として現れる地上12階の酒蔵なる建物。
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すぐ傍を流れる小川の横と対話するように建つ建築です。

「最近は全く負けてないなぁ~。」と思い、伺ってみると築100年のリノベーションでした。
屋根と外壁を木で覆い、板と板のスリットがリズミカルに展開してました。

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二割三分に精製した酒米を織り込んだ和紙張の内部。
酒米を絞るときの形状をデザインした照明。

 

白派の隈 研吾は現代建築に何を問うのか?

 

21世紀の建築の大きなテーマは〝 歴史と自然 〟であると考えると
どこかで人間や社会の原始性が問われるはずだと思うのです。
建築の外部にある自然と歴史と社会性。
しっかりと考えていくべきだと感ます。

岩国に来たついでに噂に聞く〝 山賊 〟というお店にて昼食。
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うどんを頼んだら器より大きなモノ。

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店の前にそびえ立つ櫓に、これまたビックリです。

Calender

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