キテレツと変人という言葉の虜。
変人という言葉に昔から「カッコイイなぁー」と焦がれておりまして
その言葉を尋ねると「世の中を変える人は皆、変人なんだよ」と
教えてくれたその人はまた変人でしたというお話。

近代建築をこよなく愛するワタシ。
初にお目にかかった宮崎県庁に感動しました。

県庁舎の街路樹。
樹齢100を超える楠並木のコリドール（回廊）が出迎えてくれます。

朝から集中的豪雨にも関わらず「足元の悪い中ようこそおいでくださった」と語りかけてくる。
そんな言葉が聞こえてくるかのような建物です。

ヘプバーンがバーーンと駆け下りてきそうな正面階段。

大理石で造られたその階段には化石がありまして。
その化石に時間軸をまた感じさせられるのです。

中庭の取り方がまた秀逸で、降り注ぐ雨が濡らす地面に雨の足跡が残ります。

建築も素晴しいですが、一番素晴しかったのは守衛さんの対応でした。
県の中枢ですから、さすがに私もオドオドしながら「写真って撮ってもいい感じですかね？」と聞くと
「ようこそ雨の中で起こしくださいました。」
「どうぞご自由に撮影されてください。」と空模様とは相反するニコニコでの対応。

守衛室のドアを見るとそこには“ 宮崎県庁 守衛室のみなさま ”と書かれた
ホッとハートキャンペーンの表彰状が掲げられていました。

ただただ感服。。。

今月は色々とありながら、色々な方々の手助けとご尽力をいただき、ただただ感謝の日々。

来週に迫った映画ロケのため、巧みの技がフル稼働で現場が進みます。
土と鏝と人の手。
ザラザラしたものと、キラキラした金属と、ゴツゴツとそれでいてやさしい表皮。
“ 建具も左官仕上で ”というワガママなお願いも聞いてくれる職人さんに感謝です。