静かな夜。
外は霧雨。
街の街頭はボンヤリと行燈を為す。
夕食時に見入ってしまったTV番組。
二人の糸「吉田松陰 x 高杉晋作」
今から約150年ほど前の物語。
黎明期に強い、強い志を持って新しい時代のために立ち上がったその勇気と好奇心に
改めて深く感銘を受けました。
想像力と構想力を働かせ、世界を見ることを熱望した25歳。
渡航を断念し牢獄で詠んだ歌
「かくすればかくなるものと知りながら已むに已まれぬ大和魂」
「こうすればこうなるとわかっていたけれど、国を思う心があったから辞めるに辞められなかった…」
緒方洪庵もまた然り。
司馬遼太郎の随筆
「かれは、名を求めず、利を求めなかった。あふれるほどの実力がありながら、しかも他人のために
生き続けた。そういう生涯は、はるかな山河のように実に美しく思えるのである。」
松陰も洪庵も自らの理想に命をかけ、他人のために生き、覚悟と信念と勇気があった。
建築という仕事はたとえ自邸であっても他人のものでもある。
他人のために覚悟と信念と勇気をもって挑むこと。
そこに理念が宿り、未来が開ける…。
今日は写真なし。 ← 尊敬する人のお言葉を無断拝借(笑)