ご飯をつぶして糊作りの競争をする牛若丸と弁慶の話。
弁慶がこん棒で一気につぶすのに対して
牛若丸は一粒ずつ、へらでつぶします。
そんな牛若丸を弁慶は笑います。
笑われても牛若丸は慌てず一粒ずつゆっくりとつぶしていきます。
牛若丸の手法はとても効率の悪いように思えるのですが
こん棒で一気につぶす弁慶の米粒は、なかなか完全につぶれてくれません。
牛若丸の方はといえば、着々とつぶしていくので
とても滑らかな糊ができます。
最後は弁慶が降参ギブアップ。
牛若丸の方が早く滑らかな糊が出来たという、そんなお話。
このお話しから様々教訓が読み取れます。
ひとつひとつ条件は異なるけれど、ひとつひとつ丁寧にスタディを行うこと。
つまり、建築家は一般解を作るのではなく常に最適解を考えて設計しています。
汎用性ではなく、クライアントとにとって唯一の解である。
最適解という個別性の建築現場。
とても手間と時間が掛かるのだけれど
現場監督や大工棟梁が真剣に図面と対話を行い進捗する。
現場を見れば仕事との向き合い方と、気持ちがよくわかる。
モーニングジャムが流れるラジオは現場必携の巻