2020.01.20

ひとつの物事が出来るようになれば
ひとつ壁が生まれる。

 

そしてまたその壁を乗り越えるために
またひたむきに努力する。

 

際限なく続く建築との対話。

 

限りある人生のなかで建築はある意味、解の無い問答なのかもしれない。

 

人生はおもしろく。
おもしろくなきこの世をおもしろく。

 

 

今回は建築の分野から外れて「造船」の分野へ。

建築のスケール感というものは描いている過程で創造できるものである。
普段、近接に関係している土木なんかも同じ。
たぶん電車や新幹線なんかも同じ。
きっと飛行機なんかも同じ。

 

では船ってどーなのか。

 

 

遠くを航行する大型船舶なんてものは、なかなか近くで見て触れる機会がなくて
長さってどのくらいなのかな? とか 高さってどのくらい? とか
良く考えます。

 

そもそもですね、水中にどのくらい潜り込んでいるのかと。
「バルバスバウ」って分かるけどなんなん?  とか。

 

大型クルーズ船なんてものは、でっかい高層ビルが海に浮かんでいるのと同じで
あの船の中にいったいどのくらいの人利用してて、働いてて、動かしているのか
想像の域を超えていると思っていた矢先、友人のTくんから
「進水式がありますけど見に来ませんか?」と、なんと気の利いたお誘いが!

 

と、少し長めの「まくら」ですが
三菱重工下関造船所の進水式に行ってきました。

 

下関造船所で造船可能な長さ200m。
進水式のカーフェリーは全長約195m、幅約30m、総トン数約16,300トン。
@いっぱいいっぱい

 

 

船首には国旗と三菱社旗、くす玉が煌びやかに掛かっていて
紅白幕で隠されている部分は「船名」が書かれています。
@この後の命名式にて開幕。その名は「やまと」

 

 

命名式。国家吹奏(生バンド演奏)。支綱切断へと続く式典。

残念ながら来賓ではありませんから式典はデッカイ船体で見れないので
でっかいカウンターウェイトを搭載したクレーンを終始見上げる。
@当たり前か。。。いつかそのうち!

 

 

そして始まった進水式。

 

過ぎてしまえば一瞬の出来事ですが、
圧倒的なスケール感と音のシャワーが感嘆です。

 

そのままだと巌流島へ衝突するためタグボートが一生懸命押して旋回。

 

建築で例えるところの「上棟」イベントですが来賓席からはさぞ眺めが良いのだろう。

 

「星空と海をのぞむ癒しの旅」というコンセプトによって造られるこの「やまと」。
これより艤装工事(いわゆる内装工事)を行い、2020年6月から新門司~神戸航路を航行する。

 

門司港レトロの街並みをイメージした内装と、広く開放感のある空間の客室最上階。
大きな窓から星空と瀬戸内海の眺めを楽しみながら、ゆるりと船旅をしてみたいと思う
そんな息白し睦月の朝。

Calender

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