広島旅行記@その3

広島市は建築の宝庫と改めて実感。

残すべき近代建築と現代建築が点在し、街の発展をリードする。

 

今も昔も、ひたすらに、ひたむきにスクラップ&ビルドを繰り返す我が街下関市の

公共的姿勢がとても恥ずかしく、そして残念に思えてならい。

 

首長が原因なのか、行政職員に起因するのか。

 

今ここにいる自身が世界の、日本の、街の中心であると考えれば

街づくりは他人ごとではなく、自身が住みやすい街づくりを目指せば

きっと未来は開けるのではないかと思う。決してひとりよがりにならずに…。

 

さぁさぁ、広島市ラストの建築探訪編。

まずは、愛すべきモダニズム建築。広島県庁です。

竣工:1956年 設計:日建設計

練兵場跡地に建てれらたこの県庁舎は、場所性と歴史性を活かした水平ラインを

強調したファサードで、のちに竣工した北館と東館との一体的な景観を形成している。

とにかくカッコイイ! のワンフレーズです☆

 

 

続いてはここ。公開空地のパブリックな空間に建つギャラリー。

その名も gallery G。

設計:坂倉建築研究所

 

建物周囲に広がる水盤や木立に囲まれ、自然光を含めた周辺環境を内部へと取り込む

非日常を創造する箱でありながら、街の風景と一体となった建築です。

 

場を創造し、新たな知見を生み出す。

ギャラリー建築としての多様性価値と、日常的にアートを触れ合うことのできる素晴らしい建築。

 

そして、ga

llery Gの対面に建つ広島県立美術館。

設計:日建設計

名勝庭園である縮景園に隣接する美術館。

 

3階まで吹き抜けのメインロビーから見える庭園は時の流れを忘れるほど。

 

その吹き抜けのロビー空間を繋ぐブリッジは、個人的には好みだが

実用的導線としては機能を満たしていないような、大手設計事務所のあるあるデザイン、、、

 

建物の垂直性と水平性から生まれたであろうカーテンウォールは実に良かった。

 

 

ラストは縮景園内に建つ公衆トイレ。木陰葺きの東屋です。

 

ひろしま建築学生チャレンジコンペ2019にて建てられたこの公衆トイレ。

半透明のガラス屋根と、木製ルーバーの角度調整で見え方に変化を持たせた

周囲の自然豊かな環境を内部へと引き込むことを意図した空間。

 

 

随所に見られるディテールと、大きく張り出した軒下空間に木造建築特有の創造的陰影価値を感じる。

 

と、広島市内の建築をザザザとご紹介の回でしたが、まだまだ訪れていない建築がたくさん。

 

建築はおもしろい☆

 

 

 

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