最後は日田市中央公民館/日田市複合文化施設 AOSE
建築家 黒川紀章 氏の設計
モダニズム特有の開口部の抜き方や、ヴォールト屋根の象徴的なファサード
建物裏側
リボン窓とセットバックした部分に挿入された階段が実におもしろい
ヴォールト屋根の下にはめ込まれたサッシュから、どんな内部空間だろうか
スキップフロアの先に見えるのは…
北側に面する開口部から柔らかな光が入るアトリウム/ホワイエ空間
変わって、正面ファサードに見えたブリッジへ
内部はどんな使われ方をしているのだろうと、ワクワクしてあがってみたところ
な、なんと残念な使われ方なのかと落胆…。
そして外壁面に挿入されたヴォールト部分はというと
網が張られてたり、ライトアップする照明も特に散見されず…
戦後モダニズム建築あるあるだけど、建築家が携わった公共建築は
使われ方がどうもうまくいっていない。
当時、スターアーキテクトに頼み、建築を造る行為は
その土地に建築文化を根ざすとともに、街の起爆剤として活用されていたのではないかと思う
そのエネルギー溢れた情熱が時代の変遷とともに、コンセプトと乖離した使われ方で
求心力をなくすことはとても残念に感じるけれど、解体されることなく使い続けるという行為は
とても嬉しくも感じる、テーゼとアンチテーゼが相反する関係に考えさせられる