地球が太陽の周りを1周すると1年が経つ。
国会では1年ぶりの党首討論。
政権与党と野党との攻防戦。
そんな6月。
建築基準法と都市計画法の改正が施行されます。
今回の建築基準法改正は我々建築家にとっても、施主にとっても
とてもありがたい改正内容ばかりです。
とくに昨今相談や需要が増えてきたリノベーション(建物の用途変更)にとっては 大きな緩和が受けられるため、建築業界の更なる発展に期待値大です。
そんな法律。
法律の上位下位が存在するのって知ってますか?
法律には 文字数 が少ないほど上位の法という位置づけが介在します。
例えば建築に関わりが深い法律「建築基準法」。 5文字です。
次に「都市計画法」も5文字。
他には「景観法」。これは3文字。
そして「民法」。2文字。
と、このように「建築基準法」は「景観法」よりも下位であって
逆に言えば「景観」が建築よりも上位であるから、いかに景観を守ることが
大事なことなのかを考えないといけません。
ではここで少し面白い話。
ニューヨークで一時期、ビルの外壁の至る所が落書きによって荒らされていました。
落書きを消しては描かれ、消してはまた描かれる。そんなイタチごっこの日々です。
街の景観を損なうばかりか、清掃の経費だけでも相当な額になったそうです。
では一体どのように解決したのか。
ビルのオーナーがアーティスト達に外壁に絵を描いてもらったところ
それまでの落書きがパッタリと止まったそうです。
おそらくは落書きをしていた人達が、アーティストの絵を目の当たりにし
彼らの絵に感動を覚え、アートを汚してはいけない。
美観を損ねてはいけないと感じたという話。
「限界はアートで超えろ。」
ピンチになれば「チャーンス!」と叫ぶ。
「チャンス」と口に出せばピンチが青空に変わるのです。
福岡市博多区のリノベーションの現場。
外壁をペインティング。
内部は佳境。
予算も工期もないけれどピンチは「チャーンス!」と叫ぼう。
チャンスと思えば問題も成功へのきっかけに転ずる。