春一番の風が吹く2月。
エアコンの温度設定も緩やかとなり、街の装いも明るい色となり始めました。
暖かくなるだけで心ウキウキ。
胸がワクワク。
週末はどこに出かけようかと手帳と にらめっこ しながら充実した日々を過ごすこと。
ゆっくり温泉でも浸かりたい。
和紙作家の 坂本直昭 さんが講演されるとのお誘いを受けて
アンテナを研ぎ澄ますため拝聴してきました。
全身 黒 のいでたちが作家の雰囲気を醸し出すその姿。
世間で云う 巨匠 のスタンスとは変わって優しさが満ち溢れる語り口。
自身の事を「作家」ではなく「ただの紙屋です」と云うスタイル
その理念がただひとえカッコいい!
作品を見ること。作品に触ること。
視覚で趣きを感じ、触覚で刺激を感じます。
紙は白いものだ。という形骸化された感性に、紙は作品だ。という新しい感性を文化的価値を持ってガバナンスされます。
工業化された製品と家内制手工業によって作られた製品。
考え方を変えれば使い方も変わる。
使い方を変えれば新しい可能性が見えてくる。
ロスとなった木製建具に和紙を張り、テーブルへと姿が変わった。
カタログで選んだ製品で作る建築に未来はなく、ひとつひとつ覚悟と決意を持って造る建築にこそ
明るい未来が待っていると私は思う。。。