思いやり

秋晴れの午後、関門トンネルを抜けて小倉まで。
小倉から小郡まで走る国道2号線。

スピーカーから流れるjazzを聞きながら赤信号で店舗のガラスに映る車。
そうだ、洗車しよう!

ちょっと奮発してデラックスコースで洗い、ボデーを拭きふき。
な、なに!  フォグランプが割れている…。

頭をよぎるルドルフ・ジュリアーニの“ブロークン・ウインドー・セオリー(割れ窓理論)”名言。

割れた窓を一つ放置すれば建物全体の荒廃に繋がるのと同様に犯罪を助長する。
ゆえに軽微なうちから絶つことが重要であると実行し、犯罪発生率を60%削減した理論です。

こりゃあすぐにでも車の駆け込み寺に行かんといかん。。。

現在、建築確認申請中のプロジェクトは長期優良住宅を認定申請しております。
建物の耐震・温熱・省エネ等の等級を取得するのですが、特筆すべきは維持保全計画です。

車は2年に一度車検を受けますでしょう。オイルも定期的に交換をするでしょう。
タイヤも交換もしますしょう。洗車もするでしょう。
建物も同じなんです。

2年に一度は外観の目視調査をしてあげたいし、10年に一度は防水や塗装を塗り替えてあげないといけない。
建築は機械が作るものではなく、人間が造るものなので車以上に愛着を持って維持保全しなくちゃいけません。

察して思いやることが日本人の美徳とするならば
命あるものだけでなく建築も生命体です。

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